3ホームズ

2018-06

残された謎(ミス・シャーロックより) - 2018.06.18 Mon

毎週楽しみにしていたミス・シャーロックも遂に終わってしまいました…(TT)
第1話から張られていた黒幕「マリス・ステラ」への伏線は最終2話で回収され、ストーリーの本筋の謎はある程度きちんと解明されて終わったようには思います。
しかし、それでもいくつか謎は残されました。

明日にはノベライズ版が発売されますが、ドラマ本編では明かされなかった設定が多少明らかになったりするのかな?
もしかすると残った謎について衝撃のカミングアウトがそっちである…とか?
いろいろ期待はしちゃいます。
ということでノベライズ版発売前に、ドラマ本編のおさらいも兼ねて、個人的にドラマ版では謎のまま残ったと思う点をいくつか挙げてみたいと思います。


〔※以下、全話のネタバレを含みます〕




①「ライヘンバッハ」からの生還方法
最終回の謎と言えばこれ。とはいえ大体察しが付くような作りにはなっていましたよね。
伏線は、
 ・柴田が清掃会社の社員になってゴンドラで仕事していたこと。
 ・柴田が会社の同僚とライヘンバッハ・ビル前らしきところにやって来たまま終盤まで出てこなかったこと。
 ・シャーロックとモリワキアキラが落下した先を、礼紋は和都に見せないようにしていたこと。
極めつけは
 ・柴田が「ゴンドラを勝手に動かしてクビになった」という礼紋の台詞
ですね。
恐らく入川を抱えて飛び降りたとき、シャーロックは柴田が屋上近くまで移動させておいたゴンドラに着地。入川だけを地面に激突させたのでしょう。ゴンドラを使って地上に降りたシャーロックは、死体の振りをして救急車で搬送されました。
シャーロックが死の偽装を完了させるまでの間、礼紋は和都の足止めをしていました。
(正直礼紋が和都にビル下を見せまいとしているところで察しが付いたので、礼紋の「見ちゃだめだ」は「今ネタを仕込んでるから見ないでね」って意味だろうなと思って、ちょっと笑ってしまいました笑)
そして、健人か礼紋が手回しをして、「2人が屋上から転落死した」と世間には公表された、ということだと思います。

なぜ死を偽装したのかというと、和都の心を完全に解放するためでしょうね。和都を正気に戻すには「和都を解放するためにシャーロックが身を擲った」という衝撃が必要だったのだと思われます。入川だけ落とすというのでは、あの状態の和都からすると守谷が死んだ状況を思い出すだけだろうし、「理解者」の入川を殺されたとしか思えなかったでしょうし。

と、大まかには理解したのですが、細かな点でいくつか疑問が。
まず救急隊で運ばれるシャーロックの「遺体」。恐らくゴンドラに着地したシャーロックが、地上に降りて死体役をやっていたんだと思いますが、入川が落ちたとき、地上から悲鳴が上がっていたので地面に激突した瞬間を目撃した人が何人かいたはず。この辺どうやってごまかしたでしょうか?
シャーロックがゴンドラに着地したのと同時に、柴田がシャーロック人形を地上に落とし、どさくさに紛れて死体メイクをしたシャーロックが入れ替わったとかでしょうかね。それにしても何らかのトリックを用いないと、目撃者のいる前で入れ替わるのは無理だと思うのですが。
まさか悲鳴自体が仕込みだったのかな??
また、この決着までシャーロックは殺人事件の容疑者とされていたはずなのに、「シャーロックの死」という嘘の情報をどうして消防や警察は流してくれたんでしょうか。公安のお偉いさんに睨まれていたはずなのに、健人か礼紋は一体どうやって丸め込んだんでしょう。


②シャーロックとモリワキアキラの関係
最終話冒頭の対峙シーンで、モリワキはシャーロックに「私のこと思い出してくれてよかった。記憶力悪いのかと心配してたから」と言っています。
これは「『犯罪誘導』理論を唱えて話題になった人物(自分)」のことを当然シャーロックも知っていたはず、という主旨の発言だと思うのですが、なぜ彼女はシャーロックが自分の理論を知っていると分かっていたのでしょうか。

劇中で明言はされていませんでしたが、シャーロックの出身大学は恐らくケンブリッジだと思われます。
ケンブリッジの教授と旧知の仲にあること、「犯罪誘導」理論が唱えられたときの大学の様子を知っているところから簡単に想像が付くところではありますが、さらに言えば、原作のホームズもケンブリッジ大学の出身ではないかと言われています(オックスフォード大学説もあります)。この説をドラマの設定に取り入れているのだと考えられます。
恐らくモリワキは、シャーロックが自身と同じくケンブリッジ大学出身であることを知っていたのだと思われます。

しかし、いつの時点からシャーロックのことを知っていたのでしょうか?
在学中からでしょうか。あの推理力を持つシャーロックのことだから、在学時から噂になっていたような気がしますし、その可能性は十分あり得そう(原作のホームズも大学内でちょっとばかり有名だったと自分で言っていますし)。ただ、少なくともシャーロックの方は、入川のことをモリワキアキラだと分からなかったようなので面識はなかったようですね。
劇中の描写だけ見ると、シャーロックとモリワキこと入川は和都の紹介で知り合います。
しかし、そもそもシャーロックと和都が知り合った事件は、モリワキが黒幕となって起こした事件でした。そして、第1話の犯人は和都の知り合いでした。もしかすると、帰国後自分のところでカウンセリングを受ける予定だった和都を利用して、以前から注目していたシャーロックに接触しようと考え、まずはシャーロックと和都を引き合わせるために第1話の事件を仕組んだんでしょうか???…とここまで考えるのは考えすぎかなぁ。

あるいは第1話の犯行が暴露されたことで、シャーロックに興味を持ち、彼女の経歴を調べたところ自分と同じ大学の出身だと分かったということなんでしょうか??シャーロックと和都が知り合ったのも、和都が入川のカウンセリングを受けることになったのも偶々だったのかな。
モリワキは自身の「犯罪誘導」理論をシャーロックに認めさせたがってましたし、いずれにせよシャーロックのことを強く意識していたのは確実。この辺りの2人の過去についてもうちょっと知りたいですね。


③「シャーロック」を名乗る理由
そして、最大の謎はやはりこれ。
そもそもシャーロックと和都が同居を始めたきっかけは、和都の「あなたなんでシャーロックって名乗ってるの?」という問いかけでした。この問いかけへの答えを知る健人や波多野さんの「一緒に過ごして、いずれ答えを教えてもらったら」というアドバイスも後押しとなり、2人の同居は始まったのでした。
しかし、最終回のラストで和都が言っていたように、結局答えは明かされないままドラマは終わってしまいました。

答え自体もそうですが、なぜ第1話であれだけ言ってたのに、明かさないまま終わらせたんでしょうか。製作側の意図も気になるところです。
もしかして続編を見越してのクリフハンガーなのかな?o(°▽°o)だったら嬉しいのですが笑
まぁ原作のホームズの生い立ちも語られずじまいなので、製作側としてはあえて謎のままにしといた方がミステリアスで魅力的という判断なのかもしれません。

ただ、少しだけ考えられることはあります。
まずオープニング映像。これは「(Miss)Sher」に「lock」が接続する演出なんですよね。
ミス・シャーロック21
     
ミス・シャーロック20
もちろん謎を「解錠」するという意味の演出であって、全くこの名前問題には関係しない可能性もありますが、もしかすると「シャーロック(Sherlock)」という通称は、「Sher」と「lock」で考えられるということなのかもしれません。

というのも、劇中ではこちらも結局明かされていませんでしたが、シャーロックの本名はドラマ開始前に公表されていた情報によると「双葉・シェリー・さら」とされています。そして、公式での英語表記は「Sara Shelly Futaba」です。
「シェリー(Shelly)というミドルネーム、なんだか気になりませんか?(そもそもなんでミドルネームがあるのかも気になりますが…)
もしかすると「She(lly)」+「(r)lock」で「Sherlock」なのかもしれません。
この推測が正しいとすると、「Shelly」というミドルネームになにがしかの因縁があって、その苦い過去を「封印(lock)」しているという意味にも考えられます。第1話で答えを知っている波多野さんが「ある出来事を境に自分のことをそう呼ぶようになった」と言っていましたし。
その「ある出来事」がミドルネーム「シェリー」に関わりのある事件だったのかも。
「Shelly Futaba」という字面も気になります。コナン・ドイルが「シャーロック・ホームズ」と名付ける前に仮に付けていた名前「シェリンフォード(Shellinford)」になんだか似てますね。つまり「Shellinford」が「Sherlock Holmes」になったように、「Shelly Futaba」も「ある出来事」を境に「Sherlock」になったという設定なのでしょう。

しかし、その「ある出来事」って結局どんなことだったのでしょうね……なんだか振り出しに戻った感(笑)


④礼紋と警察上層部との関係
そのほか気になる点と言えば、まずはこれ。
礼紋を演じる滝藤さんがメイキングで語っていましたが、シャーロックのような自称「捜査コンサルタント」を捜査現場に立ち入らせて、なりふり構わず捜査させても問題にならないのが不思議ですよね。実は礼紋は見えていないところで、上といろいろ交渉していたんじゃないかと考えられます。
僕が引っかかったのは、最終話で公安のお偉いさんが礼紋に言った「そもそも俺は、民間人に捜査協力させるのは反対だったんだ」という台詞。彼のように礼紋より権限がだいぶ上で、同様に反対の立場だった人が一定数いたはず。それでもシャーロックの捜査介入が黙認されていました。
それに最終話冒頭で礼紋は捜査から外されたはずなのに、中盤では普通に捜査会議に復帰していたのも不思議でした。
①でも触れましたが、警察が「シャーロックの死」という嘘の情報を流したのも、礼紋がどうやって説得したのか気になります。

もしかすると、礼紋って公安の責任者ですら異を唱えられないくらいの上の人と懇意なのかなあ。
個人的に礼紋はかなりお気に入りのキャラなのですが、そういう設定があるとますます魅力的ですね。仮に続編が作られたら、その辺も描かれると面白いと思います。
(ちょっと「相棒」みたいな感じになっちゃいそうな気もしなくはないですが笑)


⑤波多野さんとシャーロックの両親との関係
第1話で波多野さんが語っていたところによると、波多野さんがシャーロックに部屋を貸している(というか面倒を見ている)のは、シャーロックの両親に昔お世話になって、その恩返しとのこと。
しかし、あれだけエキセントリックで、しかも危険な仕事をしているシャーロックを預かるというのはなかなか大変だと思うのですが、波多野さんが言っていた「恩」って一体どんなことだったのでしょうね。
というか、シャーロックの両親って一体何者?健在なんでしょうか??
シャーロックの通称の理由も知っていたようだし、一体波多野さんって双葉家にどう関わっていたんでしょうか…気になる。


⑥221Bの「B」の意味
これは謎というより、ただ単に個人的にどういう設定なのか気になるってだけなのですが…
普通に登場して、登場人物の誰からもスルーされていましたが、シャーロックと和都の下宿先「221B」の「B」って何??
この下宿、門のところにあった表記によると、住所自体は「221」のようです。しかし、玄関の扉にはでっかく「221B」と書いてありましたよね。

原作の「221B」は英国流の古い住所表記です。「B」はフランス語の「Bis(第2の)」に由来し、ひとつの番地の中で2つ目の住所が必要になったときに用いるのだそうです。原作を忠実にドラマ化したグラナダ版シャーロック・ホームズでは、「221」と書かれた玄関と「221B」と書かれた玄関が隣り合っており、恐らくハドソンさんの居住スペースが「221」、ホームズとワトソンの住む下宿部屋に通じる方が「221B」であったようです。
ただ日本には、そんな住所表記はありませんよね。
(似た例として、石川県には番地のあとに「甲乙丙丁」や「イロハ」を付ける地域はあるみたいですが)

例えば、NHK人形劇版の「221B」は同一住所の学園の中にありましたので、「B」は「ベーカー(Baler)寮」の略、「221」は部屋番号とされていました。そんな風になにがしかの説明があると思っていたのですが、全く触れられず普通にストーリーは進行していきました。
まぁ「ホームズとワトソンが住むところと言えば221B」というお約束で製作側が付けているだけで、特に劇中での理由が決まってない可能性もありますが……でも劇中世界での理由がなんなのかやはり気になります。
作者が特に意味もなく書いたものを、劇中世界では何か意味があるんだろうとついつい考えてしまうのがホームズファンの性ですからね笑

強いて今思いつく理由を挙げるとすれば、シャーロックはイギリス帰りっぽいので、イギリスの古い住所表記をもじって洒落て付けたのかな。同じ建物に住んでいながら、シャーロックと波多野さんはそれぞれ別々のリズムで生活していたっぽいですから、実質2世帯あるような状態でしたからね。波多野さんが生活する部屋を「221」とし、自分の住む下宿部屋を2つめの住所と考えて「221B」としたのかもしれません。玄関に「221B」が表記してあったのは結局シャーロックへの依頼人は波多野さんが取り次いでいたので、実質玄関も「221B」だよねという2人の共通認識があったのか、別にもうひとつ「221」として使える玄関があるのか――。
この点については、今後仮に続編があっても説明されないような気もしますが、いろいろ想像をかき立てられますね笑



ということで、以上長々と「謎」を挙げてみました。
ノベライズ版でこれらの「謎」に迫れるんでしょうか。
とにかく発売が楽しみでなりません。

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のんびり生きられないのんびり屋の雑談部屋です。濃いホームズネタ大さじ3+石ノ森ネタ大さじ1+その他小さじ2くらいの味付けです。

社会人しつつ、大学院までの杵柄で日本古代史研究にも片足突っ込んでるのんびり屋。でも当ブログは最近ホームズブログと化しつつあります(^_^;) 他に好きなこと:音楽(特にコブクロファン)石ノ森萬画、十二国記、古典ミステリ

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